一昨日、昨日で開高健の遺作「珠玉」を読んだ。その前日に御茶ノ水駅近くの古本屋の棚に初版本1000円で見つけて、本のくたびれ具合と帯の文句がとても良く気になっていたのだけれど買わなかった(帯の文章が素晴らしい)。そうしたら気になって仕方なく、翌日ライブ前に再び御茶ノ水に行って購入し、その夜から翌日で読了した。
開高先生の全盛期の文章というのは、昭和の文豪らしい香りが漂って豪華絢爛、入り組んだ技巧と個性で圧倒的ではあるのだけれど、装飾が過多に感じられるときもあって、食べ物で言うと胃もたれするような時もあったのだ。
ところがこの「珠玉」は、出だしからすっきりと透明感のある文体で実に読みやすかった。読みやすいのだけれど、文章に漂う芳香は極上。短編が3つ、それほど厚くない本なので、読み終わるのを惜しむ気持ちが強かった。また、読み終える瞬間が文豪の死の瞬間に繋がるのかと思うといい加減には読めず、一歩一歩襟を正すようにして読んだ。読むのは自分が一人で集中出来る時間に限り、細切れに読まないようにも気をつけた。
ほろほろと煮崩れる寸前のような円熟と淡白を同時に感じた。深遠と同時に性、俗をも感じだ。急に、いろんな作家やミュージシャンの最後の作品に触れたくなって、ぱっと思いついたのは作家だとレイモンドカーヴァー、吉村昭、ミュージシャンだとスタンゲッツとデレクベイリーだった。近いうちにそれらをいくつか取り出して、じっくり味わってみようと思う。
2010/05/21
2010/05/18
夏の大ホールコンサート公演決定のお知らせ!

JZ Brat公演を終えたばかりのメヲコラソンですが、この夏、8月23日(月)に日経ホールにて生音ホールコンサートが決定しました!しかもメヲコラソン史上最大規模の席数600の大ホールです!題して「イパネマの娘」~真夏の夜のボサノバ~。ゲストにリオデジャネイロと東京を行き来する本場のボサノバ弾き語り臼田道成さん、同じレコード会社であるマーキュリー所属の素晴らしいクラシックのフルート奏者である古川仁美さん、昨年のホールコンサートでもメヲコラソンをサポートをしてくれた最高のギタリスト前原孝紀君というキャスティングです。
この公演は日本経済新聞社の日経ホール主催で行われます。チケットの一般発売は5月28日(金)より電子チケットぴあ、e+(イープラス)、Confetti(カンフェティ)、日経ショップなどで開始します。
メヲコラソンにとって昨年発売したCD"Hall Tone"とティアラこうとうで行ったホールコンサートは素晴らしい体験でした。今年も是非、、、という声もたくさん頂いたのですが、常に進化と変化を求める私達にとって次にベストなコンサート企画とは何か、いろいろと考えていた時期に今回のお話を頂いたのでした。
メヲコラソンとして始めての大ホールでのコンサート企画なので一番心配なのは集客なのですが(笑)、幸いにも大量に作られたチラシが既に都内ホールコンサートのチラシに同封されているという話や新宿、初台などの駅構内に特大ポスターが張られているという情報も寄せられ、スタッフ全員でこれから8月まで精一杯たくさんの人に向けてアピールしていこうと思っています。そう、このコンサートは大きな目標であると同時に、まだまだアンダーグラウンドな存在であるメヲコラソンに大きな光を当てる格好のチャンスなのです。今までメヲコラソンを応援してくれた人だけでなく、まだメヲコラソンを知らない人にも大勢来て欲しいのです。
もちろんそのために今から内容をしっかり詰めていきます。CD”HAll Tone"のヴォーカルとギターのデュオを軸に、ブラジルで本当の発音とダンス/リズムを身に付けたEMiKO VOiCEの更なる深みをフューチャーします。また、ギタリスト前原孝紀君との2ギター(もしくはカヴァキーニョ&ギター)をバックにしたアンサンブル、また臼田道成さんとの男女デュエットでの展開や、フルートの古川さんとのクラシックとショーロの間を行き来するようなコラボレーションも考えています。その全てに一切マイクを使わず生音でお届けする事は言うまでもありません。
まだ少し先の事になりますが、今までメヲコラソンに出会った全ての方々に8月23日のスケジュール調整とチケットの早めのご予約をお願い致します。そしてお友達もお誘いの上、このコンサートの時間を共有しましょう!
2010/05/13
御礼!メヲコラソン@渋谷JZ Brat

メヲコラソン@渋谷JZ Brat、最高の雰囲気で終了しました。来てくれた皆さん、本当にありがとうございました!リオデジャネイロの風、感じていただけたでしょうか?
昨日のライブのオープニング、僕と源之新さんのデュオの「宇宙飛行士のサンバ~ジェット機のサンバ」は、宇宙空間から大気圏突入して南米大陸を眼下に、やがてブラジル、そしてリオへと着陸するイメージなのです。バックの写真はEMiKO VOiCEさんが着陸直前に撮影したリオ上空の景色だったの、気が付きましたか?
そんな感じで始まった昨日のライブだったけれど、何より僕自身がEMiKO VOiCEさんからのリオの風に刺激を受けたように思います。昨日スライドショーをした写真の数々や、リオでのライブの録音(あるんです。しかもすごく良い!)、エピソードの数々、、、、そうした体験で得た言葉とリズムと踊り。それがとても素敵で深かった。普通の事を普通にやって伝えられるクオリティに、メヲコラソンが到達した。特にバラードの広がりと深さは圧倒的だった。そういう事を感じる僕自身が、二人で一つのユニットというよりも、独立したミュージシャン同士としての客観性を持ってメヲコラソンで演奏するようになったのだと思います。
メヲコラソン初期からずっと共演し育ててくれている源之新さん(per)と中島さん(p)のアンサンブルがまた素晴らしかった。グルーヴマスターがバンドに揃って、みんながいろんな役割をこなせると、こんなに演奏は広がるんだな、という喜びが溢れていました。源之新さんのグルーブとキレは、やっぱりこの人じゃなければ!と毎回思う。中島さんの楽曲の隙間隙間に入ってくるカウンターメロディの洗練と、EMiKO VOiCEとデュオで演奏した”Se Todos Fossem Iguais a Voce”のピアノの素晴らしさ!
会場のJZ bratさんとも回を重ね、本当に素敵なコラボレーションになりました。昨日のブラジリアンプレートは質、量、ともに今までのコラボで最高のクオリティだったと思うけどどうでしょう?カイピリーニャもオシャレなアレンジで美味しかったし、スライドショーも全部出来たし、PAさんも万全の音作りをしてくれました。そして醸し出される、あのプレミアムな雰囲気。
みんないろんな事があって生きてる中で、昨日あの空間に集まってる。だから、スペシャルライブなんだから、あらゆるものを使ってそこを非現実のトランス空間に変えて、みんなで思い切り楽しめなきゃ嘘だよね!昨日はそれが出来たかな、、、と思います。
メヲコラソンの旅は更に続きます。7月15日にはピカイアパンデイロスペシャルとの合体イベント「ピカコラソン」@渋谷Lush、8月23日 (月)は日経ホールで生音ホールコンサートがあります。これからもメヲコラソンをよろしくお願いします!
助川 太郎
2010/05/06
5/12(水)メヲコラソン スペシャルバンドライブ@JZ Brat

メヲコラソン:EMiKO VOiCE(vo) 助川太郎(g) with 安井源之新(per) 中島徹(p)
開場17:30 開演19:30 &21:00(2ステージ/入替え無し)会場J Z Brat music charge¥4200(通し)予約電話03-5728-0168
いよいよ迫ってきました。今回のコンセプトは1ヵ月のブラジル滞在から帰国したばかりのEMiKO VOiCEが運んできたリオデジャネイロの風、です。いつも歌っていた曲の何気ない歌詞、描かれた景色、食べ物、人、いろんな事がリアルに体内に入ってきた、、、という事でしょうか。涙が出るような新鮮なサウダージをお客さんと共有出来たら嬉しいな。歌いましょう、踊りましょう、生きましょう!!
メンバーはメヲコラソンのグルーヴを初期から支え続けてくれているパーカッションマスター安井源之新さんと、天才的なアンサンブルプレイヤーでありソリストであるピアノの中島徹さん。このメンバー何でも出来るぞ!!という事で、みっちり選曲&がっちりアレンジでお届けします!是非、お越しを!!
「メヲコラソン」が最高の雰囲気とお料理で人気の高級ジャズクラブ渋谷JZBratに久々の登場!ゲストに世界的パーカッショニスト安井源之新と、最高の南米音楽ピアニスト中島徹(p)を迎え、スペシャルカルテットで特別な音楽をお送りします。JZ Bratの粋な空間とおいしいお酒で、ブラジリダ-ジな夜を!
※お席の確保のため、お早めの予約をオススメします。立見席はありませんので念のため!
2010/05/04
一般オープン
今日、5月3日から助川太郎official siteが一般オープンしました。このサイトはメヲコラソンのHPの制作などいろいろお世話になっているツイッターネームmkkmさんに制作して頂いたものなのです。mkkmさん、本当に素敵なページをありがとうございます。
このページの表紙を僕はとても気に入っています。エフェクターと、アコースティックギターと、口琴と。まさに今の僕の世界を構築するおおきな3つの要素が入っています。別にこれ、こうしてね!って注文したわけじゃないんです。それなのに、、、、こんなに僕の事を分かって作ってくれるなんて感激です!
今日はメヲコラソンで吉祥寺音楽祭スーパーステージで演奏でした。昨年もそうでしたが、ギターは前原孝紀君に任せ、僕はカヴァキーニョ(ブラジルの小型鉄弦ウクレレ)に専念しました。カヴァキーニョこそがサンバの匂い、リズムの核だと思ってのチョイスです。
でもそれだけじゃなくて、僕にはギターを弾く事以外の方法で演奏する事に昔からとても興味があります。ギターを弾く、それもとても上手に弾くために今まで費やしてきた膨大な時間と労力は僕にとって一番大切なものだけれど、ともすればギター上の技術が=イコール音楽&演奏というルーティンになってしまいがちなんです。仕事的、と言ってもいいかも知れない。だからもっと剥き出しの状態で演奏するために、あえてギター以外の楽器や慣れていない事を盛り込んで、その制約の中でどうやって表現するか探します。その過程がまさに即興、と言えるかも知れない。
カバキーニョは僕にとってそういう楽器の一つです。でも、ギターと同じ弦楽器なのでいつの間にか上手になってしまいました。ヴォイスパーカッションも音色はともかくリズムが良いので普通にこなせています。パーカッション類はいろいろ触ってきたけどライブではあまり使わない。そこで重要なのがエフェクターと口琴なんです。
エフェクターはギターと併用して2001年から本格的に使い始めました。これはLine6のディレイという歴史的な銘記との出会いがきっかけで、今もこの機材は僕のシステムの核です。このたった一つの機材からいろんなセッティングでいろんな音を出す方法を編み出すうちに、ギターを使わずにエフェクターだけで発音し変化させる技法を発明、今ではエレクトロニクス即興の時のメインの楽器として活躍中です。エフェクターですが、たまに言う事を聞かず予想外の動作をするのでとても面白いです。電子音が呼吸している。
口琴はご存じない方も多いかもしれませんが、youtubeにいっぱい世界中の動画があるので見て下さい。小さな単純な楽器だけど、無限の深みがあります。何時でも何処でも演奏出来て、”間違い”がありません。もともとはホーメイ(喉歌)を習う過程で口腔内部のコントロールに共通点が多く相乗効果で上手くなると聞いて始めました。口琴とホーメイの入り口に触れることで倍音を聞く耳がインプットされ、何より自分の体を開発してゆくこと(=身体性)に焦点が当てられたのが大きいです。また、いかにジャズ(僕がアメリカバークリーで学んだ理論的に”高度な”音楽)が身体性を盲点にしていたのか、にも気が付かされました。
まだまだ書ききれないけれど、僕のこれからは、今までと同じように常にギターに向き合い深めてゆく事の他に、自分の体を使って出来るいろんな表現の開発にもヒントがあるようです。そんな事を考えながらの毎日の生活の泡のようなつぶやきはツイッターの方に書きます。よろしくね!
このページの表紙を僕はとても気に入っています。エフェクターと、アコースティックギターと、口琴と。まさに今の僕の世界を構築するおおきな3つの要素が入っています。別にこれ、こうしてね!って注文したわけじゃないんです。それなのに、、、、こんなに僕の事を分かって作ってくれるなんて感激です!
今日はメヲコラソンで吉祥寺音楽祭スーパーステージで演奏でした。昨年もそうでしたが、ギターは前原孝紀君に任せ、僕はカヴァキーニョ(ブラジルの小型鉄弦ウクレレ)に専念しました。カヴァキーニョこそがサンバの匂い、リズムの核だと思ってのチョイスです。
でもそれだけじゃなくて、僕にはギターを弾く事以外の方法で演奏する事に昔からとても興味があります。ギターを弾く、それもとても上手に弾くために今まで費やしてきた膨大な時間と労力は僕にとって一番大切なものだけれど、ともすればギター上の技術が=イコール音楽&演奏というルーティンになってしまいがちなんです。仕事的、と言ってもいいかも知れない。だからもっと剥き出しの状態で演奏するために、あえてギター以外の楽器や慣れていない事を盛り込んで、その制約の中でどうやって表現するか探します。その過程がまさに即興、と言えるかも知れない。
カバキーニョは僕にとってそういう楽器の一つです。でも、ギターと同じ弦楽器なのでいつの間にか上手になってしまいました。ヴォイスパーカッションも音色はともかくリズムが良いので普通にこなせています。パーカッション類はいろいろ触ってきたけどライブではあまり使わない。そこで重要なのがエフェクターと口琴なんです。
エフェクターはギターと併用して2001年から本格的に使い始めました。これはLine6のディレイという歴史的な銘記との出会いがきっかけで、今もこの機材は僕のシステムの核です。このたった一つの機材からいろんなセッティングでいろんな音を出す方法を編み出すうちに、ギターを使わずにエフェクターだけで発音し変化させる技法を発明、今ではエレクトロニクス即興の時のメインの楽器として活躍中です。エフェクターですが、たまに言う事を聞かず予想外の動作をするのでとても面白いです。電子音が呼吸している。
口琴はご存じない方も多いかもしれませんが、youtubeにいっぱい世界中の動画があるので見て下さい。小さな単純な楽器だけど、無限の深みがあります。何時でも何処でも演奏出来て、”間違い”がありません。もともとはホーメイ(喉歌)を習う過程で口腔内部のコントロールに共通点が多く相乗効果で上手くなると聞いて始めました。口琴とホーメイの入り口に触れることで倍音を聞く耳がインプットされ、何より自分の体を開発してゆくこと(=身体性)に焦点が当てられたのが大きいです。また、いかにジャズ(僕がアメリカバークリーで学んだ理論的に”高度な”音楽)が身体性を盲点にしていたのか、にも気が付かされました。
まだまだ書ききれないけれど、僕のこれからは、今までと同じように常にギターに向き合い深めてゆく事の他に、自分の体を使って出来るいろんな表現の開発にもヒントがあるようです。そんな事を考えながらの毎日の生活の泡のようなつぶやきはツイッターの方に書きます。よろしくね!
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